調理師は、食品の調理技術の合理的な発達を図り、もって国民の食生活の向上に資することを目的とするための日本独自の国家資格です。食品の「栄養」や「衛生」、「適切な調理法」などの知識を持ち安全な料理を作る調理のプロとしての資格を証明するもの、それが調理師免許なのです。
調理の経験と知識の証明になり、有資格者は社会的な評価も高く、飲食業界で働く方なら、ぜひとも取っておきたい資格です。将来自分のお店を開きたいと考えている方ならなおさらです。飲食店を開くためには、「保健所の承認」と「食品衛生責任者の資格」を持っていることが必要になりますが、調理師免許を持っていれば、「食品衛生責任者の資格」を申請するだけで取得することができます。自分のお店を開くことがグッと容易になるのです。
また、調理師免許を取得することで、他の資格試験の受験資格が得られたり、試験科目が免除されたりします。たとえば専門調理師・ふぐ調理師の受験が可能になったり、フードコーディネーター3級試験の4科目のうち、2科目が免除になったりと。さらなるステップアップが狙えます。
本校卒業後に申請を行うことで「調理師免許」を国家試験免除で取得できます。

調理師法に基づいて厚生労働大臣の指定を受けた調理師養成施設の修了者が対象の、調理技術に関する考査。合格すると、厚生労働省の専門調理師試験や職業能力開発促進法に基づく厚生労働省の調理技能士試験を受験する際（ともに受験には実務経験6年必要）、学科試験が免除になります。また、専門調理師・調理技能士を取得すると調理師養成施設の教員資格を得られます。（調理実習、調理理論、食文化概論）

2005年（平成17年）に食育基本法が制定され全国的に食育推進活動が広まるなか、食育推進の担い手として食育指導のできる調理師を育てるべく、食育インストラクター認定登録制度が平成19年度から本格的に実施されています。
講習終了後、一定の審査に合格すると全国調理師養成施設協会より食育インストラクターの認定を受けることができます。

介護食士とは、全国調理職業訓練協会による日常食から介護食、病態食など、要介護者に適した食事の調理技術を認定 するための民間資格のことを言います。指定の介護食士養成講座を終了後、一定の審査に合格すると、全国調理職業訓練 協会より、介護食士の３級の認定を受けることが出来ます。